■ 開発ストーリー
トレイルランニングを始めた頃、
先輩ランナーのザックを背負わせてもらった時にある衝撃を受ける。
ザックやない、ベストや!
ベストは服。服なら作っていたし、できるかもしれない!そんな甘い考えと
自分のザックに抱いていた違和感を払拭したい!ということで
トレラン経験が浅い人間が無謀にもザック作りをスタートした。
私がザックに抱いていた違和感は、すぐに疲れてしまうことだった。
それは荷物の重心が自分の軸の上にきちんと乗っていないことが原因だった。
昔、チアリーディングというスポーツをしていたのだが、当時50kg前後の
人を軽々と乗せて動き回っていた。
ザックより人の方が何倍も重いのに、なぜ機敏に動けたのか?なぜ疲れなかったのか?
突き詰めると、ベース(土台の人)とトップ(上に乗る人)の軸が常に
まっすぐだったこと、ブレていないことを思い出した。
さらにトップの重心がふらつくとベースは自分でコントロールして
トップと支持しあい、すぐに立て直すことができた。
…それや!
行動中に重心がずれたら自分で立て直せるようコントロールできたら格段に疲れにくくなる。
そんなザックがほしい!!
重心のベストポジションには自信があった。
「立て直しの速さ」が疲れにくさに直結することも知っていた。
覚えていたこの2つの感覚を頼りに試行錯誤すること2年10ヶ月。
荷物がきちんと体の軸にのること、重心の立て直しをスピーディにできることを意識して作った。
背負い心地はチアリーディングのスタンツ(組技)の感覚に近い。
トップ(ここでは荷物)と指示し合うことで軽さを生み出す。軽くなれば動きが機敏になる。
そのロジックを、ランナーの走りを磨くことに繫げたのがトレイルランニングパック「ZOMA」だ。
青春時代のスポーツ経験、無駄ではなかった!(笑)
TVにてZOMAが紹介されました。詳しくは関西情報ネットten.をクリック!